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デザイナー:Alex Randolph
プレイ人数:2人
プレイ時間:表記無し(経験的に30分~60分)
勝利条件:端から端へラインを繋いだプレイヤーの勝利
ゲーム概要:プレイヤーは赤色と黒色に分かれて対戦します。ペグという杭を挿し、ペグとペグを繋ぐブリッジを繋いでラインを形成します。勝利条件は自分の色の陣地と向かい側にある自分の色の陣地をラインで繋いだ方の勝利です。
ゲーム説明:ボードゲームデザイナーの巨匠、故アレックスランドルフ氏の不朽の名作です。はげたかのえじきや、ガイスターなど数々の名作を生み出したランドルフですが、個人的にはこのツイクストが最高傑作なのではないかと思っています。運の要素の無いガチンコゲームなので、好き嫌いがありそうですが、是非一度遊んでみて下さい。
このゲームの初版は1962年です。私の持っているものはその頃の物なのですが、経年劣化が凄いです(笑)
それにしてもこのパッケージ、とっても格好良いです。故シドサクソン氏のアクワイアと並べるともはやインテリアです。最後に並べて写真撮ろうかな♪
ゲーム盤です。24×24の穴ぼこが空いていますが、四隅の穴は使いません。
赤のラインと黒のラインの外側に1列ありますが、それぞれ赤の陣地、黒の陣地と呼びます。
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ペグと呼ばれるものです。これを穴ぼこに挿します。
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ブリッジと呼ばれるものです。ペグとペグを繋ぎます。まるでスパナの様な形です。
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こんな感じで穴ぼこにペグを挿してプレイします。
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ペグはどこにでも挿せます。陣地の中でも挿せます。
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でも、唯一相手の陣地には挿せません。なのでこんなのは駄目です。
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ペグとペグをブリッジで繋ぎます。
但し、繋げる位置関係は決まっています。将棋の桂馬をご存知でしょうか?そんな感じです。
なんて言うんでしょうか。うーん、斜めの1個隣というか、言葉にするの難しい。この写真の位置関係です。
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ブリッジは細いのでこんなギリギリでも配置できます。
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桂馬置き以外のペグを繋ぐ事はできません。
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相手自分問わず、ブリッジを交差させる事はできません。
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ペグを挿す時はブリッジを繋げなければいけないわけではありませんので、こんな感じに点在してペグを挿しても構いません。
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この様に自分の陣地から陣地へブリッジで繋だら勝利です。
ちなみに、中央部分の様に1つのペグにいくつものブリッジを繋ぐ事は可能です。
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逆に相手は縦に繋ぐ形を目指します。
なので、横に目指す赤と縦を目指す黒という事です。これ楽しいですよね♪
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実際のプレイを紹介する前に押さえておきたい5つの基本形を紹介します。
これを知ってプレイすると、強くなるのはもちろんですが、初回プレイから駆け引きを体験出来ると思うので覚えてからプレイする事をおすすめします。
まずは1つ目、三間ビラキです。
この様にペグとペグを穴ぼこ3つ分空けて挿します。
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すると、例えばこの位置にペグを挿した場合、
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この様に桂馬置きが2つ同時に成立する為、一気に2つのブリッジが繋がります。
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しかもこれ、ここに挿しても同じ形なので、
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二択の手という事になります。
5つの基本形は全て二択を突きつける手なので、覚えるとかなり効果的です。
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では2つ目の基本形、ナナメ二間です。
今度はナナメに穴ぼこ2つ空けてペグを挿します。
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この位置に挿すと、
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こうなります。
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ここに挿してもこうなります。
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そして3つ目の基本形、大ゲイマです。
桂馬置きの形から1つずらして挿します。
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ここに挿すと、
![](../img/image536.jpg)
こうなります。
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反対側に挿すと同じ様にこうなります。
この様に大ゲイマは振り幅大きいので、相手の攻撃をかわし易い形と言えます。
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では4つ目の基本形、一間ビラキです。
穴ぼこ1つ空けて挿します。
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ここに挿すと、
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こうなります。
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もう分かってきたかと思いますが、反対もこうなります。
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気付いた方いたかも知れませんが、一間ビラキは三間ビラキの裏の形になります。
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最後に紹介する5つ目の基本形は、コスミです。
この様にナナメに挿すと、
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こうなって、
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こうなります。
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反対もこんな感じ。
ここまで紹介した5つの基本形はゲームを楽しむ上で非常に重要なので、是非覚えましょう!
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では赤なまゆきVS黒なまゆきで対戦を開始してみたいと思います。
1つお伝え致しますが、はっきりいって私はツイクスト弱いです。というのも、今書いた5つの基本形くらいしか戦術的な知識を持っていません。。攻め方の定石とか、防御の戦術とかもっと奥深く色々あるのですが、今のところ全く理解していません(笑)
その為、ツイクストを熟練されている方や、頭の良い方が見ると、「そこじゃねーよ!」とかモヤモヤする場面が多々あると思います。まぁそこは暖かい目で見て頂くと幸いです。あくまでもゲームの雰囲気をご紹介するという事で♪
最初に手番で出来る事を書きます。
手番では必須の行動と任意の行動があります。
1、既に繋いでいるブリッジを好きなだけ取り除く事が出来ます。(任意)
2、相手の陣地以外の空いている穴ぼこにペグを1つ挿します。(必須)
3、桂馬置きの位置関係にあるペグ同士をブリッジで繋ぐ事が出来ます。いくつでも。(任意)
ではスタートです。スタートプレイヤーである赤なまゆきがここに挿しました。
ツイクストには手番交換ルール(パイルール)があります。これは先手の利を失くす為です。
後手番の初手に限り、先手の打った手を自分の手とする事が出来ます。もし、パイルールを行使した場合、黒の予定だった後手番は赤プレイヤーとなり、先手を打った赤プレイヤーはそのまま続けて黒プレイヤーとして黒の初手を行います。以降黒色のプレイヤーでプレイする事になります。
パイルールを選択しなかった場合、後手番の黒プレイヤーはそのまま初手を行います。
今回の模擬プレイではパイルールを選択しなかった事にします。
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黒なまゆきはここに挿しました。相手の三間ビラキを打たせないつもりなんでしょうか。
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赤なまゆきはナナメ二間を打ちました。
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黒なまゆきの大ゲイマです。
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黒の縦ラインをブロックする感じです。
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黒なまゆきは負けじと延ばします。
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ちなみに、赤なまゆきがこうやって邪魔しようとした場合、
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交互に挿していくとこんな感じになり、黒は陣地に到達してしまいます。
この様に番の端まで追いかけっこする事をシチョウと呼びます。黒はシチョウが良い、赤はシチョウが悪いと言う様な使い方をします。シチョウとは囲碁用語だそうです。
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なので、赤なまゆきはさっきの一手を打たず、こんな感じで先回りして縦ラインのブロックを狙いました。
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黒なまも負けじと先回り。
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赤なまによるナナメ二間。
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黒なまも下へ攻めますが、
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がっちりガード。
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今記事にしてみると、黒なまのこの一手はなんでこんなことしたのか理解に苦しみます(笑)
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ほらね。こんなんなってもう最悪。
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さっきの最悪の一手によってあんなんなっちゃったので、黒なまは右のスペースにて巻き返しを図ります。
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赤なまは繋ぎつつ大ゲイマの位置に挿しました。
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黒なまは距離が稼げる三間ビラキを打ちました。
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赤なまは黒なまの縦ラインを防ぎにかかりました。
あ、赤なまの次の手で、大ゲイマ2つと三間ビラキが同時に出来る場所発見!
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上の方が緊迫しているのに下の方へ突き進む現実逃避ぎみの黒なま。
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そうそう、それそれ。
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ここで一旦ストップして、基本形の形でどことどこが繋がっているのか確認してみましょ♪
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赤なまを右の陣地へ行かせたくない黒なま。
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ぜーんぜん問題なしの赤なま。
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今こんな感じなんですが、
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左の方へ挿す黒なま。
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赤なまはこんな感じで繋げようと思ってます。
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そんでこんな感じ。もう勝負が決した感じなのでこの後は結果だけお伝えします。
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は、こんな感じになりましたー!
今回はレビューなので最後まで繋げましたが、もう勝ち目が無いと判断した時点で投了する事も出来ます。
ゲームが終わった後のゲーム盤を見るの好きです。立体的に繋がっている姿が美しいです♪
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以上、黒なまゆきVS赤なまゆきの対戦をお伝えしましたが、いかんせん私自身そんなに強くないので、非常に拙い試合模様で申し訳なかったです(笑)
この本は、日本ツイクスト協会が発行している本なんですが、ご紹介した基本形に加えて、戦術、定石、ディフェンスの形など、もっと理解を深めることが出来る内容です。とってもオススメです♪
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そして、更なる高みへ進む為の本もあります。自分もちゃんと理解して強くなりたいなぁと思ってます。
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日本ツイクスト協会のホームページから紙のツイクストをプリントアウトする事が出来ます。
ツイクストを持っていなくても、この紙と二色のペンがあればプレイ可能です。
盤面に線が書いてありますがこれは補助線です。プレイには何の影響もありませんが、先程紹介したシチョウに関わる線なんです。補助線より外側からシチョウになったら良いシチョウになるという目安です。その他の意味もなにかあるのかな?
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実際に書いてみるとこんな感じになります。お手軽で結構いい感じです♪
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実際のゲーム盤では任意でブリッジを取り除く事が出来ましたが、このペーパータイプではそれが出来ないので、ブリッジを交差させても良いというルールが追加となります。但し、当り前ですが交差できるのは自分のブリッジだけです。
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将棋やチェス、囲碁のように、経験により圧倒的な実力差が生まれて、熟練者には全く歯が立たないという類のゲームではありますが、実力が拮抗しているプレイヤー同士の対戦は非常に熱いゲームです。
だまされたと思ってペーパーでのツイクストを遊んでみて下さい。プレイすればするほど奥深さを感じる事が出来ると思います。
日本ツイクスト協会のHPはこちら。
http://www.jptwixt.com
ツイクストとアクワイアを並べるとこんな感じ。ホントお洒落なパッケージ♪
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ごちそうさまでした。(๑´ڡ`๑)