4鍋:セレスティア&小さな手助け(拡張)

セレスティア

 

 

デザイナー:Aaron Weissblum
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:30分
勝利条件:勝利点

ゲーム概要:プレイヤーは飛行船に乗り込み不思議な世界セレスティアでより遠くの都市を目指しますが、途中で様々な障害が発生するので容易には遠くの都市に行けません。 各都市には宝物(勝利点)カードがあります。遠くの都市ほど多くの勝利点を得ることが出来ます。障害を恐れて手近な都市で下船するか、多くの勝利点を求めて果敢にチャレンジするか。勝利点が50点に到達したプレイヤーが出たらゲーム終了です。

ゲーム紹介:いわゆるチキンレースです。どこで降りるか、どこで攻めるか。その緩急が勝負を左右します。アートワークは非常に素晴らしいですね。いかにもフランスのゲームらしいデザインです。各都市の絵も素晴らしいですが、なんといっても飛行船!まるで浮いているかのようなフォルムに加え、後部のプロペラが回るギミックまで施されていてテンションが上がります♪

 

 

各プレイヤーはキャラクターを一人選んで駒とタイルを受け取ります。胡散臭い冒険者達(笑)

 

 

この飛行船がほんとに素晴らしいんです。不思議と浮いて見えます。
この飛行船にプレイヤー駒を乗せます。

 

 

後部のプロペラを回すことが出来ます。ゲームとは全く関係ない要素ですがこういうの好きです。

 

 

なんか予備と思われるのパーツが入っていたのですが、壊れるほど激しく動かさないです(笑)

 

 

障害の発生はダイスによって決まります。各ダイスには4種類の障害と空白の出目があります。

 

 

都市は全部で9都市あります。
都市タイルに書いてある数字はその都市で得られる勝利点を示しています。
プラスの表記はその数字以上の勝利点カードが存在するという意味です。数字だけの都市はその数字の勝利点で固定しているという意味です。

 

 

こんな感じにセッティングします。説明書にも一列で書いてありましたが、アーチ状にしたりジグザグにしたり、基本的に自由で良いと思います。

 

 

この様にプラス表記のある都市の宝物カード記載の勝利点にはバラつきがあります。

 

 

遠くの3都市は勝利点が固定されてます。50点到達プレイヤーが出たらゲーム終了というルールを考えると、1枚で25点の勝利点は脅威です。まぁそれだけ入手困難という事です。

 

 

効果については後述しますが、最初の4都市の宝物カードには魔法の望遠鏡というカードが入ってます。
各都市1枚の計4枚あります。

 

 

4種類の装備品カードです。
イベントダイスによって発生した障害はこのカードをプレイして回避します。
左から、
・雷に対処する避雷器
・空賊に対処する大砲
・ダモク鳥の群れに対処する霧笛
・雲に対処するコンパス

尚、障害を対処する際、対応出来る装備品カードは必ずプレイしなければなりません。

 

 

4種のパワーカードとターボカード。
これらは特殊な効果を発生させるカードです。
他のプレイヤーに対して協力するカードと邪魔するカードがあります。
左から、
・放出:船長以外の乗客1名を指名して強制的に下船させることが出来る。
・ジェットパック:飛行船が墜落しても脱出して下船することが出来る。
・突風:空白の出目を振り直さなければならない。
・迂回路:船長が望むなら任意のイベントダイスを振り直すことが出来る。
・ターボカード:ジョーカーカードです。どの障害にも対処できるカードです。このカードは装備品カードと違い、出せる場合でも出すか出さないかは任意です。

 

 

ゲームスタートです。
任意の方法で最初の船長を決めてください。
山札からイベントカードを配ります。2~3人プレイ時は各8枚。4人プレイ以上は各6枚です。

 

 

最初は1の都市タイルに飛行船を置きます。

 

 

船長は次の都市に向けて出発します。
都市から都市へ移動する際にはイベントダイスにより障害が発生します。
その障害に対し船長がイベントカードや特殊カードを使い回避することが出来れば次の都市へ進めます。
振るイベントダイスの個数は目指す都市タイルに描かれています。2の都市はイベントダイス2つです。

 

 

船長がダイスを振ります。今回は雲とダモク鳥の群れが出ました。
船長以外のプレイヤーは船長がこの障害に対して対処できるかどうか予想します。
もし対処できなかった場合は船は墜落し、乗船していた全員宝物カードを得ることは出来ません。
船長が対処できないと思った時は下船を宣言します。
基本的に船長が下船を宣言することは出来ませんが、船長以外が下船した場合は次の都市で下船出来ます。

 

 

赤のプレイヤーは下船を宣言しました。
現在船がいる1の都市の宝物カードを受け取り、自分の駒を自分のプレイヤータイルの上に乗せます。
得た宝物カードの内容は非公開なので確認したら伏せておきましょう。
船が墜落するか、最後の都市に到達するか、船長が一人になり下船するかするまでを1ラウンドとします。
下船したプレイヤーはラウンドが終わるまで船には乗れません。特殊なカード以外はする事がないので、静観したりちゃちゃ入れたりしててください♪

 

 

全員が乗船継続又は下船かの選択をしたら、船長はこの障害に対して対処できるか出来ないかを宣言します。
今回は対処できるようです。このカードをプレイして捨て札にして下さい。
繰り返しになりますが、対処出来るカードがある時は、原則出さなければいけません。

 

 

次の都市へ無事到着しました。
船長は時計回りで次のプレイヤーに代わります。
新しい船長は前回同様、次の都市に描かれているダイスの個数を確認して振ります。
今回の出目は空賊と空白でした。空白はラッキーです。障害は発生しませんでした。今回は空賊のみです。

 

 

無事空賊を回避し6の都市へ到着した場面です。
次のダイスは3つです。新しい船長さん頑張ってください♪

 

 

あらら。きつめの出目となってしまいました。

 

 

さすがに無理っしょって事で3人下船してしまいました。3人は6の都市の宝物カードゲットです。
はたして船長の宣言は....!?

 

 

船長「対処できません!」
ドカーン!!
船長を信じて残ったプレイヤーと共に墜落してしまいました。
このプレイヤーと船長は宝物カードを受け取る事が出来ませんでした。南無。

 

 

気を取り直して第2ラウンドスタートです。
各プレイヤーは装備品カードを山札から1枚引いて手札に加えます。

 

 

全員の駒を船に戻し、船を1の都市に戻します。旧船長の左隣のプレイヤーが新しい船長です。

この後は同じ流れでプレイしていきます。
誰かが勝利点50点に到達したら、ラウンドの途中でもゲーム終了です。
最も勝利点の多いプレイヤーがゲームに勝利します。

 

 

では特殊カードについて1枚ずつ説明します。
使用者の条件と、使用できるタイミングが微妙に違いますので注意してください。

「放出」
使用者:飛行船にいる船長と乗客。
タイミング:全員が残るか降りるの宣言を行ったあと。船長の障害回避可否の宣言前。
効果:このカードをプレイしたプレイヤーが船長以外の乗客1名を指名し強制的に降ろします。

下の場面は緑プレイヤーが降ろされました。今いる2の都市の宝物カードを受け取って下船します。

 

 

「突風」
使用者:飛行船を降りているプレイヤー含めた全プレイヤー。
タイミング:全員が残るか降りるか宣言を行ったあと。
効果:船長は空白の出目を全て振り直さなければなりません。

下の場面は空白が2つとラッキーな場面で、先程降ろされた緑プレイヤーが腹いせに突風を使ったところ。

 

 

船長が振りなおした結果こんなんなっちゃった。
心なしか緑プレイヤーが嬉しそうに見えます。

 

 

「迂回路」
使用者:飛行船にいる船長と乗客。
タイミング:全員が残るか降りるか宣言を行ったあと。
効果:船長が望むなら任意のイベントダイスを1回だけ振り直すことが出来ます。

下の場面は、緑プレイヤーにやられて悲惨な出目になった状況を打破する為に、乗客の一人が迂回路を出したところです。

 

 

おお!奇跡のダイス運!

 

 

船長「出せません...」
ドカーン!!
使えない船長は鳥に対処できる霧笛しか持っていなかったようです。墜落してしまいました。

「ジェットパック」
使用者:飛行船にいる船長と乗客
タイミング:飛行船が墜落したときのみ
効果:このカードをプレイしたプレイヤーはジェットパックによって安全に下船できます。もちろん宝物カードも貰えます。

 

 

青のプレイヤーはジェットパックを使用して脱出しました。おめでとう。

 

 

場面が変わって、これは船長が対処出来ないと宣言した場面。

 

 

「魔法の望遠鏡」
使用者:飛行船にいる船長と乗客
タイミング:乗客全員が残るか降りるか宣言したあと、船長がギブアップしたあと
効果:魔法の望遠鏡により障害の無い新しいルートを発見し、出目の障害を無視して次の都市へ進めます。

 

 

特殊カードの説明はおしまいです。
下の場面は全員下船ししたあと船長一人になり、障害を回避して次の都市に移動したところです。
船長はさらに次の都市へチャレンジするか、15点の都市で下船するか選べます。

 

 

降りました。宝物カードも貰えます。

 

 

ここからはセレスティアの拡張カード「ちいさな手助け」の紹介です。
キャラクターカード以外のカードを本編のカードに混ぜて使います。

 

 

「キャラクターカード」
本編でタイルだったキャラクターは性別固定でしたが、これは表裏で性別を変えられます。
ヒゲのおじさんなんか嫌だっていうわがままにも対応できます。裏はおばさんですけどね(笑)

キャラクターカードにはそれぞれ特殊能力が描かれており、ゲーム中に1回だけ使えます。
左から間単に効果を紹介しますと、

黒:振る予定のイベントダイスを2つ取り除くことが出来る。
紫:他のプレイヤー1人に君の選択した残る降りるを強制する事が出来る←超迷惑w
青:この場で君が船長を引き継ぐ。障害を回避するのも君。この時は小さな手助け装備品カードは使えない。
黄:山札の上から2枚引いてプレイする。船が墜落してもしなくてもこのカードは捨て札になる。
緑:全ての空賊の出目を無視出来る。
赤:船長がギブアップを宣言したとき、君が宝物カードを1枚捨てれば船長は全てのダイスを振り直せる。

使用出来るタイミングは、
黒:イベントダイスを振る前
紫:各乗客の乗船下船宣言のとき
青、黄、緑、赤:船長がギブアップ宣言したとき

 

 

「上級装備品カード」
このカードは1枚のカードで同じ出目2つまで対処することが出来ます。但し、通常の装備品カード同様、出せる場合は必ず出さなければなりません。例えば空賊の出目が1つで対応出来るカードが大砲の上級カードのみだった場合、出目1つ分損してしまいますが出さなければなりません。

 

 

「小さな手助け装備品カード」
船長がギブアップ宣言したとき、乗客が出すことの出来る装備品カードです。

 

 

「特殊パワーカード」
使用者は全員です。左から、

もやいづな
タイミング:船長が障害に対処するためにカードをプレイしたとき。
効果:船長が障害を回避出来るカードを出したとしても次の都市に行けません。カードも捨て札になります。

無法者
タイミング:船長がイベントダイスを振る前。
効果:船長はイベントダイスを追加でもう1個振る。

 

 

【感想】
何度も言いますが、飛行船を筆頭に雰囲気のあるコンポーネントで美しいゲームです
しかしその美しさの影で結構エグイ効果のカードもありますので、お子様などを泣かさないように配慮が必要です(笑)
まぁでもゲームと割り切れば「おいー!!」って感じで盛り上がるゲームです♪
2人プレイだとどっちかが船長なので手札の消費も激しく、全然奥まで行けなくて盛り上がりに欠けます。。
やっぱりこのゲームは4人以上くらいでやりたいですね。
拡張に関しては、追加内容が比較的軽いので、初めから混ぜてしまっても問題ないと思います。

 

 

ごちそうさまでした。(๑´ڡ`๑)

2018年10月29日