
デザイナー:梶野 桂(制作:ワンモアゲーム!)
プレイ人数:3~5人
プレイ時間:15分
勝利条件:勝利点の多い方が勝ち
ゲーム概要:場札より強い組合せを出して、場札を得点にしていきます。手札内で連続しているカードは強い組合せになりますが、手札は並び替えられません。プレイとスカウトを上手く使い、強い組合せを作りつつ、多くの得点を稼ぎましょう。人数分のラウンドを行い、合計得点が一番多い人が勝者です。(ルールブックより抜粋)
ゲーム説明:カードの並べ替えが禁止されていて程よい縛りが発生しています。またカードには上と下に異なる数字が書いてあり、どちらを使うかプレイヤーが選ぶ事が出来るのも特徴的です。カードを出す時の組合せの作り方と組合せの強弱がトランプの大富豪に少し似ていて、馴染みやすいルールかなと思います。あと、個人的にカードのデザインがとても好きです♪めちゃくちゃかっこいいと思います。
使うカードはこんな感じ。
デザインが本当にスタイリッシュでかなり好きです♪

裏はこういういデザイン。

材質はプラスチックでサラサラすべすべしてて高級感があります。

カードには数字が上下に2つずつ書いてあって、この向きで置くと1です。

反転させると6になります。
大きい数字の下に書いてある小さい数字は、反転した時の数字が書いてあります。

このチップは1つ1点です。
獲得方法は後述します。
ダブルアクションというアクションを行う際に使うマーカーです。
プレイ人数によって配られる手札の枚数が異なります。
3人プレイ:12枚、4人プレイ:11枚、5人プレイ:9枚を各プレイヤーに配ります。
配られたカードの並び順を変えてはいけません。しかし、カードを配られたあとゲーム開始までの間に限り、上下をまとめて反転させることが出来ます。
反転させるとこんな感じ。
手番では、プレイ、スカウト、ダブルアクションの中から必ず1つを行います。
【プレイ】
手札から組合せを1組選んで場に出すのですが、1枚だけ出す場合と、複数枚を1セットとして出す場合があります。
まず、1枚だけ出す場合です。
例えばこの9を選んだとします。
出しました。
手札に空いたスペースは、
詰めます。
複数枚出す場合は、2枚以上の連番か、2枚以上の同じ数字のいずれかの組合せを作って出します。
例えば連番だとこんな感じです。
この3と4を選びました。
複数枚で出す場合は手札でも連続していなければいけません。違う場所にあるカードを抜き取り、組み合わせて出すことは出来ません。
こんな感じ。
2枚以上何枚でも連番で作れます。
出しました。
手札の空いたスペースは、
詰めます。
次に同じ数字の組合せです。
例えば、この5と5です。
同じ数字の組み合わせも2枚以上何枚でもオッケーです。
次にカードの強さです。
カードは1から10の数字があり、数が増えるほど強いカードになります。
なので、この並びだと左から右に強いカードです。

カードを連番で使う場合の強さは、例えばこのようになります。
これも右に行くほど強い組合せになります。

同数の組合せの場合の強さ順は、例えばこんな感じです。
右に行くほど強い組合せです。

強さを決めるポイントは以下の通りです。
①枚数
②組合せ(同じ枚数の場合、連番より同数の方が強い)
つまりこの並びだと、右に行くほど強くなります。
枚数で上回っていれば、無条件で強いです。
同じ枚数の場合は同数の組み合わせの方が強いです。
ちなみに、同じ枚数で連番同士や同数同士の場合は数字の大きい方が強い組合せです。

このカードの強弱を踏まえて、カードをプレイしてみましょう。
場には5のカードが出ています。
自分の手番でプレイをする時は、場のカードより強いカードを出さなければいけません。
例えばこれ、9が1枚。
5が1枚よりも、9が1枚の方が強いのでオッケーです。
プレイする事が出来たら、場にあったカードは裏返して自分の手元に置きます。
これは得点カードとなり、ラウンド終了時に1枚1点となります。
そして、今プレイしたカードが新たな場札となります。
さっきは9を1枚プレイしましたが、こういう連番で出しても構いません。
強さが上回っていれば何でもオッケーです。
その場合はこの連番2枚が場札となります。
次のプレイヤーがプレイするには、この連番以上の強さが必要です。
当然、この同数2枚でもオッケーです。
こうなります。
【スカウト】
次にスカウトというアクションの説明です。
ゲームタイトルにもなっているこのアクションがとても肝です。
例えば、現在3が3枚の同数という組合せが場にあるとします。
自分の手札は2枚という状況なので、場より強い組合せで出すことができません。
パスという選択は出来ないので、スカウトをします。
※出せる状況の時もスカウトのアクションを行うことは出来ます。

スカウト!と宣言します。
スカウトを宣言すると、場札の両端どちらかのカードを手札に加えることが出来ます。
両端以外はダメです。
場札が1枚の時もスカウトをする事が出来ます。
その場合は一時的に場札がなくなります。
もしそのように場札がなくなってしまったら、次の手番のプレイヤーは好きな組み合わせの手札を自由に出せます。孤立してた弱小カードとか持ってたらうってつけです♪

スカウトしたカードを手札に加える時は、上下どちらの向きでも手札に加えることが出来ます。
手札に加える位置はどこでも構いません。真ん中でも構いません。

今回はここに収めたことにより、手札が3枚の連番になりました。
超お得なアクションですよね。

スカウトすると場札のオーナーはチップの山から得点チップがもらえます。
場札のオーナーとは、その場札を出したプレイヤーを指します。
このチップはゲーム終了時に1点となるので、スカウトするという事は他プレイヤーの利になります。

【ダブルアクション】
手番で出来る事の3つ目はダブルアクションです。
ダブルアクションマーカーを使用することで、スカウトとプレイを同時にできます。
ただし、ダブルアクションはラウンド中に1回しか出来ません。
これがダブルアクションマーカーです。
スカウト+プレイと書いてあります。

例えばこんな感じです。
これが場札とします。2枚同数です。

手札がこれ。
2枚同数に対抗できるカードが無いので、普通であればスカウトする場面です。

ダブルアクションマーカーを場に出してダブルアクションする事を宣言します。

まずスカウトします。
今回はこのカードをスカウトしました。

ここに入れます。

手札はこうなりました。

続けてプレイします。
スカウトした事によって場札が1枚になったので、この2枚でプレイ出来ます。。

どーん!

通常のプレイと同じように、場札は得点となります。
このプレイヤーはダブルアクションマーカーを使ってしまったので、このラウンドはもう使えません。
使用したダブルアクションマーカーは場に出しておきます。
以上がダブルアクションです。使いどころによってはかなり強力です。

【模擬プレイ】
では模擬プレイをやってみましょー!
今回は4人プレイでやってみます。
4人プレイの場合は10の数字の中から、9と10の組合せのカードをゲームから除外します。
それとすみません、場札は場札オーナーが分かる様にプレイしたプレイヤーの前に置くのですが、このレビューでは中央に置いてます。うっかりミスです。

これですね。こいつは除外します。

各プレイヤーは手札とダブルアクションマーカーを受け取ります。
最初に配られる手札はプレイ人数によって変わります。
3人→12枚
4人→11枚
5人→9枚です。

今回は4人プレイなので11枚配られました。
プレイヤー名を決めないと何かと不便なので、
私、なまゆきA(左)、なまゆきB(正面)、なまゆきC(右)の4人にします。

上下反転させたらこんな感じ。どっちにしようかな。

こっちにしました。
この向きで置く事を決めたのでもう上下反転不可です。

では私がスタートプレイヤーになったので、最初の場札を出します。
まっさらな場に出すので、最初に出すプレイヤーは好きなカードを自由に出せます。
ということで、私は2を1枚出します。

はい、出しました。
この時、別に1枚じゃなくても構わないですが、今回は2を1枚出しました。

出したカードの隙間は、

詰めます。これにより、4と5と6が連番になりました♪

なまゆきAは5を1枚出しました。

場札を得点として獲得します。

なまゆきBは10を出しました。

なまゆきBが場札を獲得しました。
次になまゆきCが4と5の連番を出しました。

場札はなまゆきCが獲得し、新たな場札が4と5の連番になりました。

これを上回る組合せで出すとなると、

よし、これでいこう。

この3枚があった場所は、

詰めます。

枚数で上回っているので出せます。

場札の2枚を獲得しました。

ちょっと左隣のなまゆきA の手札を覗いてみます。
場札の連番4,5,6を上回る組合せが無いようです。
この状況ではスカウトするしかありません。

この4をスカウトするみたい。

なまゆきAは手札のここにスカウトした4を差し入れました。

はい。こんな感じ。3枚連番が出来上がりました。

スカウトされた場札の3枚連番は私が出したので、スカウトチップの山から1枚獲得しました♪

なまゆきAがスカウトしたので、現在の場札は5と6の連番です。

なまゆきBは6と7の連番を出しました。

なまゆきBは場札の2枚を獲得し、場札は6と7の連番になりました。

なまゆきCが8の同数2枚を出しました。
連番より同数の方が強いです。これが仮に8ではなく3の同数でも出せます。とにかく同数の方が強いです。

場札がこれになりました。

私の手番です。
うーん。出せない。

スカウトを宣言します。この1枚を、

手札のここに入れます。
ルールをおさらいしますが、スカウトした時に手札に加える際、逆さまの数字にして入れてもOKです。

収まりました♪

場札オーナーのなまゆきCはスカウトチップを獲得しました。

場札は8が1枚となりました。

なまゆきAは連番を出して場札を獲得。

こうなりました。

なまゆきBは出せるのか出せないのかわかりませんが、3をスカウトしました。

場札はこうなりました。

場札オーナーだったなまゆきAはスカウトチップを獲得♪

なにー!
なまゆきCもスカウトしました。出せないなんてこと無いでしょw

なまゆきAはまたもやスカウトチップを獲得。

さて、場札が無くなってしまいました。
この場合、次のプレイヤーはゲーム開始時と同じように好きなカードを出せます。

次は私の手番です。
こういう場面は不要なカードを処理するチャンスなのでラッキーです♪

ではこいつを出します。

場札になりました。

どーん!
なまゆきAが本気を出してきました。

ちょいつよ。

なまゆきBはスカウトしました。

なまゆきAはスカウトチップを獲得♪

場札は2枚になりました。

なまゆきCは2枚同数で対抗。

場札はこれになりました。

私の出番。
うーん、出せない。

ダブルアクションでも良いんだけど、ラウンド中に1回しか使えないので、ここは温存してスカウトのみ。

場札の4をスカウトしましたが、

反転して2として手札に加えます。

ここに入れて2軍団を作ります♪

なまゆきCは忘れずにスカウトチップを獲得します。

なまゆきAは8を1枚出しました。

場札はこれになりました。

なまゆきBは2枚同数。しかも10なのでまぁまぁ強い。

こうなりました。

なまゆきCはスカウト。

なまゆきBはスカウトチップを獲得♪
みんな忘れずにちゃんと獲得してますが、これ結構忘れがちなので注意して下さい♪

さて、私の手番です。

よし!いけ!

2枚連番!
って、別にそんなに強くないw

場札はこれになりました。

なまゆきAは同じ2枚連番を出しました。
数字の強さで上回っているので出せます。

むむ!
気が付けばなまゆきAは残り3枚だ。

さて、今の場札はこれです。

お!
なまゆきBがダブルアクション宣言をしました。
スカウトした上で、更にカードをプレイすることが出来ます。

まずは9をスカウトしました。

それを自分の手札に入れて2枚同数を作りプレイしました。
ダブルアクションはラウンド中1回しか使えないけど、必殺技感があって良いね♪

場札はこれになりました。

おっと、そうそう、ダブルアクションに気を取られていたけど、場札のオーナーだったなまゆきAはスカウトチップを獲得します。ホント忘れそうになる(笑)

なまゆきCは3枚連番を出しました。

場札はこうなりました。

いよいよ2軍団の出動です♪

どかーん!

場札がこうなりました。
強いカードを出すと、その後のプレイヤーが出せなくてスカウトしてくれる可能性があるのでお得です。

ん?ちょっと待てよ。なまゆきAの手札は残り3枚だ。
もし2軍団を上回る手を温存されてたらここで上がられる。やばいー。

ほっ。スカウトするみたい。

わたくし2個目のスカウトチップを獲得。すくなっ。

場札は2枚同数です。

お!なまゆきBもスカウトですか。もうけもうけー♪

2軍団のおかげで3枚目のスカウトチップ。
2軍団のみんなどうもありがとう!スカウト先でも可愛がってもらってね♪

さて、今2人連続でスカウトしました。
場札オーナー以外が連続して全員スカウトをしたらラウンド終了となります。
この場札のオーナーは私なので、なまゆきABCが続けてスカウトしたら終わります。

なまゆきCはプレイしたのでラウンド続行です♪

場札はこうなりました。

私の手番。あと3枚だ。

ずばーん!

上がりにくいけど、とりあえず残り1枚だ。
残り枚数は1枚1点の失点になるので、仮に誰かが上がっても失点は最小に抑えられる。
て、ダブルアクションの存在忘れてたww

お、言ってるそばからなまゆきAはダブルアクション宣言。

4をスカウトするみたい。

ん?なんかおかしいww
スカウトしたカードを使わずに2枚同数を出してきました。
まぁルール上はアリか。
とりあえずなまゆきAは2枚同数でプレイですw(この時のこと全然思い出せない)

場札はこれです。

また忘れるところだった。私はスカウトチップ1枚獲得です。

なまゆきBはスカウトしました。終盤は手札カツカツになるもんなー。

なまゆきAはスカウトチップを1枚獲得。

場札はこれです。1が1枚。最弱だー♪

うお、まぁまぁ強い!

場札はこれかぁ。

どうにもならん。

スカウトしました。

なまゆきCはスカウトチップ獲得。

なまゆきAは2枚同数を出して手札は1枚。

場札はこれ。

おお!ここで3枚出し!

場札はこれね。

なまゆきCは手札1枚なので、

強制的にスカウト♪
あ、でもダブルアクション残してるから上がれる可能性もあったんだね。手札と組合せられなかったのかな。

なまゆきBはスカウトチップ獲得。
てか、まだ結構手札持ってるなぁw

場札はこれ。

出せないけど・・・

ダブルアクション!!

2をスカウトして、

反転させて8としてここに入れます。

ずどばばーーん!

私の手札が0になったのでランド終了!
手札が無くなったので失です。点無しです。
本来はプレイヤー人数分のラウンドを行い、合計点数の高いプレイヤーの勝利ですが、今回は模擬プレイなので、ここで終わりです。
ちなみに、同点の場合は勝利を分かち合います。

なまゆきAの得点
獲得したカード8枚、スカウトチップ4枚、手札1枚なので失点1。
8+4-1=11点

なまゆきBの得点
獲得したカード7枚、スカウトチップ2枚、手札6枚なので失点6。
7+2-6=3点

なまゆきCの得点
獲得したカード9枚、スカウトチップ3枚、手札2枚なので失点2。
9+3-2=10点

なまゆき本人の得点
獲得したカード8枚、スカウトチップ4枚、手札0枚なので失点0。
8+4=12点
ぎりぎり勝利!

2019年春のゲームマーケットで、ミュージシャンの小沢健二氏が購入した事をSNSで紹介して話題になっていました。俺らの年代でそんな話聞いたら、めっちゃラブリーでブギーバックな気持ちになり心の扉をノックされてしまいます♪
このゲームは簡単だし、なかなか中毒性があります。ボードゲーム慣れしてないお友達にもおすすめしやすいゲームだと思いますよ。
しつこいようですが、自分はとにかくこのカードのデザインが好き♪

ごちそうさまでした。(๑´ڡ`๑)