13鍋:キャンバス

 

 

デザイナー:Jeffrey Chin & Andrew Nerger
プレイ人数:1~5人
プレイ時間:30分
勝利条件:3つの絵を完成させて、最も高い勝利点を得たプレイヤーの勝利。

 

ゲーム概要:あなたは有名な芸術祭に出展してい画家です。このゲームでは透明な芸術カードを集め、それらを重ねて絵画を描いていきます。カードの選択とそれらを重ねる順番により、得点条件となるアイコンの表示/非表示をコントロールします。カードの組み合わせが、絵画のデザインとそのタイトルを楽しく独特なものにするでしょう。全てのプレイヤーが3枚の絵画を完成させるとゲームは終了します。最も多くのポイントを得たプレイヤーが芸術祭で最も栄誉ある賞を受賞し、ゲームの勝者となります。(ルールブックより抜粋)

 

ゲーム説明:コンポーネントがとても素敵な大人気のボードゲームです。透明の芸術カードを3枚重ねて絵が完成する様はとても楽しいです。芸術カードの絵は素敵なデザインでなかなか良いです♪場を構成する布製のマットも可愛いです。ただ今回紹介するのは英語版なんですが、日本語版をお勧めします。それほど言語依存もなく、ルールを知っていれば問題なく遊べるんですが、得点カードで多少テキストがあるので、日本語版が良いです。また、完成した時、組み合わせた芸術カードによって、絵のタイトルが変わるのですが、日本語版はそこも日本語で書かれているので分かりやすいです。ちなみに、ボードゲームギークで和訳されたPDFが公開されてるので、私のように英語版持ってるけど英語わからない方はそれを印刷すれば遊べます♪

 

 

まず最初に特筆すべきは、この箱絵でしょう!
タイトルも何も書いてないw
この時点でサイコーなゲームの予感が漂っています。

 

 

裏面にひっそりとタイトルが書いてあります♪
そしてちょっと分かりにくいのですが、箱に穴が空いています。これは壁に掛けられるようになっているんですが、コンポーネントを収納するとそこそこの重さになるので、本当に壁に飾りたい方は、中身を抜いて掛けることをお勧めします♪そのまま長期間ぶら下げて飾っていると、多分いつか破損します。

 

 

このゲームの核となる芸術カードです。結構な枚数あります。絵とアイコンが書いてあります。
このアイコンの組み合わせが勝利点を生み出します。

 

 

背景カードです。
この背景カードに3枚の芸術カードを重ねて1つの絵画が完成します。
キャンバスにはスリーブが付属していて、この背景カードをスリーブに入れます。
3枚の芸術カードを重ねて絵画を完成させますが、背景カードのスリーブに入れて完成させます。

 

 

勝利点の獲得条件が書かれた得点カードです。
それぞれのカードで獲得条件が違いますが、1回のゲームでは4枚しか使わないので、毎回プレイ感が変わります。

 

 

得点カードの条件を満たすとこのリボントークンが貰えます。
このリボンが勝利点となります。

 

 

こちらはパレットトークンです。
芸術カードを獲得する際、場合によっては使用します。
凄い可愛いコマです♪

 

 

紹介したリボントークンとパレットトークンはキックスターター限定の木製コマです。
確かに木製の方が良い感じですが、通常版に付属している厚紙のトークンもなかなかの高品質です。
プレミア価格でわざわざキックスターター版を買わなくても満足できるコンポーネントだと思いますよ。

 

 

それと、キックスターター版に付属していたミニイーゼルはちょっとちゃちい作りでした。ダイソー様で売ってるミニイーゼルの方が高品質な気がしますので、こちらもイーゼルに釣られて高額なキックスターター版を求める必要もない気がします。ゲーム中も特に必要ではない雰囲気アイテムなのでね。
あくまでも個人の感想です♪

 

 

プレイマットです。
これはとても最高です♪
カラフルな4ヶ所に今回のゲームで使う得点カードを置き、下の白いエリアには芸術カードを並べます。

 

 

セットするとこんな感じ♪
芸術カードの右端は芸術カードの山札置き場なんですが、山札を入れておく箱も付属しています。
リボントークンを入れているケースはダイソー様の商品です。めっちゃサイコー!

 

 

この箱から上のカードを抜き取り、場に補充していきます。

 

 

リボントークンと得点カードを置くエリアの色はリンクしています。

 

 

それぞれの得点カードに記載されている条件を達成したら、そのリボントークンを獲得できるという事です。

 

 

灰色のリボンはボーナスリボンです。絵画にボーナスアイコンがあれば獲得でき、1つ2点です。

 

 

得点カードです。初めてのプレイに推奨されている4枚の得点カードから紹介していきます。
各条件の理解はほぼほぼ表示されているアイコンの記載で事足りるので、英語版でも特に問題は無いのですが、日本語版の方が分かりやすいです。
完成した絵画に対してリボンが貰える条件は以下の通り。

(共通ルール:条件を満たしているかどうかは、それぞれの絵画ごとに確認していきます。)

左上:このカラフルなマークが1つのみの場合、リボンを1つ獲得します。
左下:この4つの組み合わせ1セットにつきリボンを1つ獲得します。複数出来ていたら複数獲得します。
右上:△2つがあればリボンを1つ獲得します。複数出来ていたら複数獲得します。
右下:5色揃っていたらリボンを1つ獲得します。

 

 

それぞれの裏面にはこんな感じで例が書いてあります。
左上のやつは、カラフルなマークが2つあるからだめだよ。とか、右上のやつは2セットあるからリボン2つ貰えるよ。っていう感じです。

 

 

左上:マークがぴったり6個だった場合、リボンを1つ獲得します。
左下:単独のこのマークの組み合わせが出来ていたらリボンを1つ獲得します。複数OK。
右上:同じマークが赤と紫、又は黄と青にあったらリボンを1つ獲得します。複数OK。
右下:このマークが3つあったらリボンを1つ獲得します。

 

 

上記4枚の裏面です。
右上は、1セットは単独ではないからリボン貰えないよ。っていう事が書いてます。多分。
右下は、このマークが4つあってもリボンは1つだよ。っていう事が書いてます。多分。

 

 

左上:太陽みたいなマークが他のマーク以上の個数だった場合、リボンを1つ獲得します。
左下:カラフルマークと△マークが隣接していなければリボンを1つ獲得します。複数OK。
右上:3つの同じマークとそれとは別の2つの同じマークがあればリボンを1つ獲得します。
右下:同じマークが3つ繋がっていたらリボンを1つ獲得します。複数OK。

 

 

の、裏面です。
右上はいわゆるフルハウスですね♪

 

 

英語だらけでよくわかりませんが、

 

 

ボードゲームギークで印刷できる和訳によると、カード同士の相互作用が際立つように組まれた推奨セットが書かれています。
1ゲームに4枚の得点カードを使用します。完全にランダムで選択しても良いのですが、一応ここで推奨されている組み合わせで選択すると、ゲームバランスがある程度整いますよっていう感じでしょうか。

 

 

ゲームスタート時、各プレイヤーは背景カード3枚とパレットトークンが4つを受け取ります。

 

 

手番では以下の2つのアクションからから1つを実行します。
アクションA:芸術カードを1枚取る。
アクションB:絵画1枚を完成させてリボンを獲得する。

アクションBは芸術カードが3枚無いと実行できません。
芸術カードを所持できる上限は5枚です。既に5枚所持している状態で手番になったら、アクションBしか実行できません。

 

 

それではアクションAをやってみましょう。
芸術カードは場に並べてある5枚の中から選択して取ります。
但し、無条件で取得できる芸術カードは左端のみです。それ以外の芸術カードは取得する際にパレットトークンを消費します。
今回は左端の芸術カードを取得してみます。

 

 

左端の雨のカードを取ったので、左端が空きました。

 

 

全ての芸術カードを左に1つスライドさせます。
するとこんな感じになり、右端が空きました。

 

 

芸術カードの山札ボックス内の1番上の芸術カードを空いた右端に置きます。

 

 

こうなりました。

 

 

獲得した芸術カードは手札に加えます。
所持できる芸術カードの上限は5枚です。

 

 

では1周まわってまた手番が来たとします。
今回は左から3枚目にある芸術カードの取得方法を説明します。

 

 

左端の芸術カード以外を取得したい場合、取得したいカードから左にある芸術カード全てにパレットトークンを置きます。
今回は左から3番目の芸術カードを取得したいので、左端と左から2つ目の芸術カードにパレットトークンを置きます。

 

 

これでこの芸術カードを取得できます。

 

 

取得した芸術カードのスペースが空きましたので、

 

 

先程と同様に、右側にあるカードを1つずつスライドさせて右端のスペースを空けます。

 

 

空いた右端のスペースに山札ボックスから1枚出して置きます。

 

 

取得した芸術カードを手札に加えます。

 

 

ではまたまた1周して手番が来ました。
今回は左から2枚目のカードを取得します。

 

 

左端の芸術カードの上にパレットトークンを1つ置きます。もともと1つ乗っていたので2つになりました。
自分が取得したい芸術カードの上にパレットトークンが乗っていた場合、パレットトークンごと取得します。
ちなみに、パレットトークンの取得方法はこれのみです。

 

 

空きました。

 

 

右側にある芸術カードを全て左にスライドさせます。
もしこの時、パレットトークンが乗っていた場合、乗せたままスライドさせます。

 

 

3枚目の芸術カードをゲットです。

 

 

更に1周まわって手番が来たとします。
芸術カードが3枚になったので絵画を完成する事が出来ます。芸術カードの所持上限は5枚なので無理に作らなくても良いですが、今回はアクションBをやってみます。
獲得した3枚の芸術カードを重ねます。

 

 

こんな感じに重ねました。
青は2枚ありますが、上になった方のアイコンが表示されます。
あくまでも見えているアイコンが有効です。

 

 

重ねた芸術カードを背景カードのスリーブに入れます。

 

 

これで絵が完成しました♪
雨の降る夕暮れ時に、おっさんがアーチの向こうにいます。傘はあるのに何だか浮いてますw
そんな絵になりました。

 

 

芸術カードには絵画のタイトルが一部だけ書かれているので、組み合わせるカードによってタイトルが変わります。
今回は「Melancholy Freedom(憂鬱な自由)」という絵が出来上がりました♪

 

 

絵が出来たらリボンを獲得します。

 

 

△2つの組み合わせが1組あるので緑を1つ獲得。
カラフルなマークがちょうど1つしかないないので青を1つ獲得。
全色揃えたので紫も1つ獲得。

 

 

という事で、この絵で3つのリボンを獲得しました。

 

 

こんな感じで残り2枚の背景カードにも絵を描いていきます♪

 

 

はい、時は流れて3枚の絵画が完成しました♪
獲得したリボンは合計でこんな感じになりました。

 

 

それぞれの条件ごとに勝利点が異なるので確認します。
赤1つ:4点
緑1つ:3点
青1つ:1点
紫3つ:9点
合計で17点でした♪

 

 

今回の作った絵にボーナスアイコンはありませんでしたが、含まれていた場合はこのボーナスリボンを獲得します。

 

 

これは単純に1つ2点の勝利点を得ます。

 

 

では試しに模擬プレイをしてみましょう♪
ゲームの雰囲気が伝えられたらいいなと思っていますので、ガチ高得点は目指していません(笑)
その為物足りない点数となりますがご容赦下さい♪

 

 

今回の得点条件はこれ♪

 

 

裏面はこんな感。

 

 

ではプレイヤーAの手番からスタートします。
ちなみに、ルールブックには最近絵を描いた人がスタートプレイヤーと書いてありました♪
プレイヤーAは無料の芸術カードを選びました。

 

 

お化け的な雰囲気の絵です。

 

 

場の芸術カードをそれぞれ左にスライドさせて、山札ボックスから1枚出します。

 

 

プレイヤーBも無料のカードを選びました。

 

 

ファンタジックな塔の絵です♪

 

 

芸術カードをスライドさせます。

 

 

プレイヤーAの手番です。
緑の条件を狙って、

 

 

このカードをゲットしました。
このカードは左から2番目にあるので、左のカードにパレットトークンを置かなければなりません。

 

 

これなんの絵だろう。遠くから見るとマグロ寿司に釣針が刺さってるみたい。

 

 

プレイヤーBもこの場所の芸術カードを取ったので、左端の芸術カードにパレットトークンを置きました。

 

 

この絵はイカリ(錨)かな。

 

 

芸術カードを左にスライドさせます。

 

 

なんかかっこいいカードが出ました♪

 

 

プレイヤーAはこのカードを取りました。
左端のカードはパレットトークン3枚も溜まってます。

 

 

なんか人間がたくさんの絵で、見ようによっては怖いです。

 

 

プレイヤーBは大儲けなこのカードを取りました。

 

 

ツボです。そしてパレットトークンわんさか。

 

 

プレイヤーAはこれを取りました。

 

 

赤が来ました。得点カードの条件狙って取ったのかな。

 

 

スライドさせてこんな感じ。

 

 

プレイヤーBはこれ取りました。

 

 

4枚目は蝶々の絵です。

 

 

プレイヤーAはこのかっこいいカードを取りました。

 

 

5枚目のカードゲットです。でも透明で見えにくいw

 

 

プレイヤーBも無料カード。無料カード人気だね。

 

 

はい、スライドさせます。

 

 

プレイヤーBも5枚目の芸術カード。

 

 

スライドさせます。

 

 

さて、プレイヤーAの手番だけど、既に芸術カードを5枚持っているので、強制的にアクションBをする事になります。

 

 

プレイヤーAはこの3枚を選択しました。

 

 

重ねる順番はなんでも構いません。なるべく勝利点を稼げるように考えて決めます。

 

 

背景カードのスリーブに入れてこんな絵が完成しました♪

 

 

絵のタイトルは「illuminated Bait(照らされた餌)」になりました♪

 

 

では得点カードに書かれてる条件と照らし合わせてみましょう。

 

 

アイコンはこんな感じ。

 

 

ちょうど6個のアイコンなので赤リボン獲得。
□が3つあるので緑リボン獲得。
以上。すくな!

 

 

獲得したリボンを受け取って手元に置きます。
獲得したリボン獲

 

 

しまった!ボーナスアイコンを貰い忘れました。

 

 

プレイヤーBの手番ですが、こちらも芸術カードを5枚持っているので、強制的にアクションBを行います。

 

 

この3枚を選びました。

 

 

同じように背景カードと重ねてこんな感じ。ツボでか!w

 

 

絵のタイトルは「Heavy Beauty(重い美しさ)」となりました。
そしてアイコンはこんな感じ。

 

 

ちょうど6個のアイコンがあるので赤リボン獲得。
1番右の得点カードの条件を2つ満たしているので紫リボンを2つ獲得。
ボーナスアイコンが1つあるのでボーナスリボンを1つ獲得。

 

 

という感じで、全員が3枚の絵を完成させるまで繰り返します。
先に3枚の絵を完成させたプレイヤーは、以降の手番をゲーム終了まで飛ばされます。

時は流れて、2人とも絵を3枚の絵を完成させました。
プレイヤーAが完成させた絵はこの3つです。
獲得した勝利点は、
赤リボン6点+緑リボン10点+青リボン2点+紫リボン3点+ボーナスリボン6点で、合計27点♪

 

 

対するプレイヤーBが完成させた絵はこの3つです。
獲得した勝利点は、
赤リボン3点+緑リボン0点+青リボン5点+紫リボン6点+ボーナスリボン6点で、合計21点♪
プレイヤーAの勝利です!

 

 

箱絵のアートワーク、透明の芸術カード、カラフルな背景カードに勝利点のリボントークンと布製マット。
芸術をテーマにしているゲームに相応しいデザインだと思います。
ゲームは意外と大変で、どのカード獲得して、獲得したカードをどの順番で重ねればより多くの条件を達成できるのか、ゲームしながら考えなきゃいけないので、なかなかに大変です。長考すれば最適解にたどり着くんでしょうが、あまり考え込むのもゲームのペースを乱すので、そういう意味でも大変です。
それともう1つ困ったことが。
このゲームは素晴らしい絵を作っても、必ずしも高得点の絵ではないという事です。
芸術カードを試し重ねしながらゲームをしていると、素敵な絵っぽくなってくる時があります。場にあるあのカードはいらないけど、絵の素材としては持っているカードにとても合う。などと、勝負を捨てて素晴らしい絵を作りたくなる瞬間があります。
そして、芸術的な感性を爆発させて満足のいく絵が出来た時の達成感や充実感はとても大きいです。
そうなるともはや勝ち負けそっちのけ(笑)
ゲームが終わる頃には、皆まんまと芸術家にされているわけです♪

 

 

ごちそうさまでした。(๑´ڡ`๑)

 

2021年05月18日