デザイナー:Alex Randolph
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:旧版には25分~30分、新版には20分~25分と記載
勝利条件:自分の駒を3つゴールさせる。
3つゴールさせたプレイヤーがいなければ、最も高い勝利点を得たプレイヤーの勝利。
ゲーム概要:各プレイヤーはサイコロを振って橋の向こうにあるゴールを目指します。サイコロを振り駒を進めますが、サイコロの出目は申告制で他のプレイヤーに見せる必要はありません。嘘の出目を言っても構いませんが、嘘の指摘を受けてしまったら橋の下へ落されます。また、×の出目は嘘をつき何れかの数字の出目を言わなければなりません。自分の駒を3つゴールさせたプレイヤーの勝利です。該当のプレイヤーがいなければ最も高い勝利点を得たプレイヤーの勝利です。尚、勝利点は合算しないので、最後にゴールしたプレイヤーの勝利という事になります。
ゲーム説明:前回のレビューに続き、アレックスランドルフのブラフゲームです。ランドルフらしい、とてもシンプルなルールで、お手軽にだましあいを楽しめます。はっきり言って嘘をついてるかなんかわかりませんが、嘘ついてるのかなー?と顔色をうかがい、お互いニヤニヤしたり、ばれたー!!とか言って騒いだり、そんな感じでワイワイやると楽しいゲームです。でも状況的に嘘かどうか見えてくるシーンも多々有り、その辺の作りは秀逸だなぁと思います。
※1枚目の写真の右側が旧版で左側が新版です。もともと新版を持っていたんですが、旧版の方のデザインが好きで、後から購入してしまいました♪やっていることは一緒なので、今回のレビューはお気に入りの旧版で書きます。
右が旧版、左が新版です。
新版は橋とゴールが箱の中に納まっています。橋の下は水です。
旧版は箱に橋をかけて、
数字が書いてあるゴールエリアを箱の外に置きます。
サイコロは新旧まったく同じです。
特殊なダイスとなっており、サイコロの目は【1、2、3、4、×、×】です。
後程詳しいルールを説明しますが×は嘘をつかなければいけない目です。
サイコロを振る筒は大分違いますね。
新版は少し大きく、解放的な作りです。
旧版は少し小さく、筒にキャップが付いてます。デザインが真っ黒です。
この中にサイコロを入れて遊びます。
駒の大きさは結構違います。色もちょっと違います。
同じように置いてみるとこんな感じです。
数字が書いてあるところがゴールエリアです。
橋の下は水です。
旧版の橋は箱に引っ掛ける形になります。
こんな感じの橋なんですが、自分はこれが大好きなので旧デザインの方を推してます。
裏側はこんな感じになっていて、
橋の端をこんな感じで箱に引っ掛けます。
ゲーム中、頻繁に橋から落とされるのですが、こんな感じになります。
旧版だとこんな感じ。
旧版は橋の板と板の間がしっかり抜かれていてとても良い感じです。
それにしても旧版の橋の下はかなりキモイ。既に何人か落ちてるし(笑)
気持ち悪いからデザイン変更されたのかな。。。
よくよく見るとゴールエリアもちょっとキモイ。
ではサイコロを入れて説明しながら模擬4人プレイをしたいと思います♪
サイコロを入れるとこんな感じになります。
スタートラインに各プレイヤーの駒を1つずつ置きます。
ここまで(9つ目のマス)進むとゴールです。
ゴールした駒はゴールエリア1番手前の数字のところに置きます。この数字は勝利点です。
では青の手番からスタートします。
【手番でやること】
①ダイスを振って自分だけ見る。
②出た目を自己申告する。
③申告した分だけ駒を進める。
【②について】
・出た数字をそのまま申告しても良いし、違う数字を申告しても構いません。
・×が出た場合は1~4いずれかの数字を申告します。つまり×が出たら嘘をつかなければならないという事です。
青の手番で「2」が出ました。
【他プレイヤーの手番中にする事】
①申告された数字に対して【スルー】か【嘘の指摘(ダウト宣言)】のいずれかを選択します。
【スルー】をした場合
・何もおきません。
【嘘の指摘】をした場合
・申告された数字が嘘だった場合→ 相手の駒を「チャオチャオ~」の掛け声とともに橋の下に落とします。
・申告された通りの数字だった場合→ 自分の駒が「チャオチャオ~」の掛け声とともに橋の下に落とされます。」
さて、青が駒を2つ進めました。
青の手番の「2」を全員スルーしたので、そのまま「2」が承認されました。
青は嘘をついたのかどうかを他のプレイヤーに明かす必要はありません。ダイスが入った筒を振って、次のプレイヤーに渡します。
次は黄プレイヤーです。同じく「2」が出ました。
黄が駒を2つ進めます。
ここで緑プレイヤーが「それ嘘でしょ!」と指摘しました。
ちなみに、嘘の指摘は一人しか出来ません。複数人指摘したら、先に発言した方が有効です。
残念、本当でした。
緑は下のキモイところに落とされます。
落とす時は元気よく「チャオチャオ~」と発声しましょう♪
緑は落とされてしまったので、新しい駒をスタート地点に置きます。
緑の手番です。「1」が出ました。
緑は出目通り、駒を1つ進めました。
緑の手番を全員スルーしたので、赤の手番となります。
「3」が出ました。
赤は出目通り「3」を申告し、駒を3つ進めました。
みんな、「怪しいなぁ」と思いつつ、まぁ序盤だしという事で全員スルーしました。
再び青の手番です。
初の「×」が出ました。
こういう時、表情に出てしまうと嘘がばれるので、いつ「×」が出ても良いように構えておきましょう。
青は図々しく「4」の嘘申告をしました。
すると突然「絶対嘘だ!!」と緑が叫びました。
その通り♪
青はキモイエリアに落とされました。「チャオチャオ~」
「嘘の指摘」が成功した時
・申告されていた数字分、自分の駒を進めることが出来ます。
なので、緑が駒を4つ進めました。
青は新たな駒をスタート地点に置きます。
黄の手番です。「4」が出ました。
黄色が駒を4つ進めました。
さっき落とされて悔しかったのか、青が「はいそれ嘘~」と言いました。
残念。本当に4でした。
黄「あなたとは違うんですよw」
青は新たな駒をスタート地点に置きます。
緑の手番です。「×」が出ました。
緑は「4」を嘘申告したらゴールですが、周りから疑われるのを恐れて「2」と嘘申告しました。
作戦が成功して全員がスルーしました。
赤の手番で「3」が出ました。
ダイス運に恵まれた時は素直に進めて問題ないですね♪
みんなゴールに近いせいか、全員スルーしました。
青の手番で「1」が出ました。
遅れを取ってる青は嘘申告「4」の勝負!
みんなゴール手前なのでとりあえず全員スルーしました。
黄の手番では「3」が出ました。
順調に進んでゴールです。
と、その時「それは絶対嘘!」と青のツッコミ。
「チャオチャオ~」
また新しい駒をスタートラインに。青大丈夫か?
黄はゴールしたので、
ゴール1のところに降りました。
この数字を見ればわかる通り、後からゴールした方が高い点数となっています。
次にゴールした人はゴール2。その次はゴール3といった感じです。
ゲーム終了時、3つゴールさせたプレイヤーがいない場合は勝利点勝負になりますが、この勝利点は合算しません。つまり、最後に置いたプレイヤーの勝ちという事になります。
ゴールした黄も新たな駒をスタート地点に置きます。
緑の手番です。「3」が出ました。
まぁこの辺はもうダイス運ですね♪
緑がゴールです。
「ちょっと待ったー!それ嘘!」
ゴールされたら自分が抜かれるので、とりあえずツッコんでみたようです。
あ、緑動かす前にやっちゃった。
とりあえずキモエリアへ「チャオチャオ~」
緑がゴールしてので、
緑がゴール2に着地です♪
新しい緑の駒をスタートラインにセットします。
次は赤の手番です。「×」が出ました。
これは悩ましい場面ですねー。
思い切って「4」を嘘申告!
残りは3だったのでゴールです。
と、そこへ青が「それ嘘です!」
ダウト成功!「チャオチャオ~」
青が4進みます♪
赤の新しい駒をスタートラインにセットします。
時間を進めます!
犠牲者が大分増え、ゲームは終盤に向かってるところです。
緑は既に手持ちの駒を使い果たしてしまっている状況です。
青の手番で「3」が出ました。
当然ですが、素直に3を申告し進みます。
駒を使い果たした緑が出来ることは、手番プレイヤーに嘘だとツッコミを入れる事だけです。
但し、ゴールに自分の駒がある時だけです。
自分の駒を賭けてツッコミを入れます。
外したら賭けた駒がキモイエリアに落とされます。
当たった場合は特に何もなく、手番プレイヤーの駒がキモイエリアに落とされるだけです。
緑は3つゴールさせることが出来ず、勝利点も既に赤に抜かれているため、勝ち目はかなり薄いです。
とはいえ、これ以上ゴールさせるわけにもいかないので、「嘘だ」とツッコミを入れました。
残念。青はしっかり「3」でした。
「チャオチャオ~」
ゴール2のポストが空きました。
ここで、問題なのがこのゴールマスの処理です。
このマスを詰めるのか、そのままにして次にゴールしたプレイヤーは5に入るのか、それとも2に入るのか。
旧版、新版両方の説明書を見ても、詳しく載ってません。
次のプレイヤーがゴール2に入るのは色々不都合があるので、赤と緑が後ろに下がって詰めても良い気はしますが、とりあえず今回はこのままにして、次にゴールしたプレイヤーはゴール5に入る事とします。
黄プレイヤーは「×」が出ました。
さも「4」が出た顔をして、嘘申告しました。
手持ちの駒が少なくなってきて守りに入っているのか、全員スルーしました。
赤は「2」が出ました。
普通に「2」動きます。
まぁ、ゴール前で欲張りせず、「2」の嘘申告っていうのも考えられますよね。
そういう読みで、青がポツリ。「それ嘘です。」
ざんねーん。ほんとです。「チャオチャオ~」
青の新プレイヤーをスタート地点に置きます。
まだ一個もゴール出来ていないですが、チャオチャオは後にゴールした方が高得点。
最後まで勝ち目が残っているので頑張ってください♪
青の手番。いいね、「3」が出ました。
普通に3つ進めます。
赤と黄はまだ余裕があるので、とりあえずスルーです。
黄は「1」が出ました。
欲かいて「3」を嘘申告してゴール。
「ちょっと待ったー!!」
緑登場。存在忘れてた(笑)
「それ嘘っしょ。なんか目泳いでるし。」
ばれたぁー!
「チャオチャオ~」
黄は新しい駒をスタート地点に置きます。
赤は「3」が出ました。
残り2マスでしたが、出目通り「3」を申告してゴール。
緑がまた出てきました。もはや門番です。かなり暇なんでしょう(笑)
「ちょっと待ったー!!!」
「それ嘘ね。」
残念。
ついにゴールの駒も全てキモイエリアに行ってしまいました。
緑は本格的にやること無くなりました(笑)
赤がゴールしゴール5に入りました。
あと赤が1つゴールさせたら、3つの駒がゴールという事で赤の勝利となります。
赤の最後の駒をスタート地点に置き、現在の全体図はこんな感じ。
青と黄は何としてでも赤のゴールを阻止しないといけません。
お、青は「3」を出しました。
「3」進めます。念願のゴールまであと少し。
と、そこへ黄が「嘘!」とコール。
「チャオチャオ~」
ゴールさせたくないのはわかりますが、今のミスは痛いね。
黄もラスト駒となりました。
この写真では写ってないですが、青がまだもう1駒所持してます。
赤はここで「×」
嘘が見破られたら3駒ゴール勝利が消えます。
無難な「2」を嘘申告。
青は念願のゴール目前だし、黄は絶対ゴールさせなきゃ負け確定のラスト駒。
ここでのダウト宣言はかなりのハイリスクです。
青と黄は赤の予想通りスルーしました。
強運の青。
ここで「3」を出しました。
青ゴール。
現時点でトップの勝利点を得ている赤はダウト宣言したいでしょうが、万が一嘘をついてない可能性もあるのでビビってます。
まぁ赤も黄も今の駒をゴールさせれば勝ちだという事で、スルーを選択しました。
青がゴール6に入ったので、もしこのままゲームが終われば青の勝利です。
青もラスト駒です。
黄は「×」が出てしまいました。
めっちゃ控えめに「1」嘘申告。まぁ慎重になるよね。
そして遅いゴールの方が勝利点高いし。
とりあえず全員スルーです。
赤も「×」が出ました。
じわじわと「2」を嘘申告。
ヒリヒリする展開となってきました。
緊張に耐えられなくなった青が「それ嘘でしょ!!」
「チャオチャオ~」
青脱落です。
緑以外はまだ勝ちの目が残ってます。
黄は「1」が出ました。
ここで勝負の「4」嘘申告!
どうする赤!?
勝ちが目の前の赤はスルーしました。
だって次で「3」か「4」が出りゃ勝ちだからね♪
ここでなんと赤は「×」を出しました。厳しい!
「3」を嘘申告してゴール!
が、こりゃ赤の大失敗。
だって黄はスルーするわけにはいかないからね。スルーしたら負けが確定する。
嘘でしょって言うしかない黄は当然ダウト宣言。
やらかしてしまった赤は「チャオチャオ~」
残りは黄。ゴールさせたら勝ちです。
強運!「3」が出ました。
「ちょっと待ったー!」
当然赤が嘘を信じてダウト宣言します。
が、撃沈。「チャオチャオ~」
黄がゴール7へ入りました。
このゲーム、黄プレイヤーの逆転勝利です♪
犠牲者多数(笑)
今回は新番組VS魂によるチャオチャオブームに乗っかってレビューしてみました(笑)
本当は別のゲームをレビューしようかと思っていたんですが♪
でも模擬プレイとはいえ、久々にいじくって遊んでみると、とっても楽しいです。
特に終盤のヒリヒリした感じが最高で、これは後からゴールしたらゲームをひっくり返せるという、理不尽ともいえるルールがあるためです。もしかしたらこの辺で好き嫌いが分かれるかもしれませんが、自分は良いアクセントになっていて必要なルールかと思います。
ブームの今は値段が高騰しておりますが、手頃な流通価格になったら、是非気心が知れた仲良しな仲間や家族と遊んでみて下さい♪表情見てるだけで楽しいですよ♪
ごちそうさまでした。(๑´ڡ`๑)