2鍋:モダンアート(オインクゲームズ版)

モダンアート

 

デザイナー:Reiner Knizia
プレイ人数:3~5人
プレイ時間:60分
勝利条件:お金

ゲーム概要:プレイヤーは有名美術館のバイヤーとなり、絵を買い付けて絵の価値を上げたり、価値のあるを売却する事でお金を稼ぎます。オークションはプレイヤー間で行われます。4ラウンド行い、最終的に一番お金を稼いだプレイヤーの勝利です。

ゲーム紹介:モダンアートはライナークニツィア作の有名な競りゲームですが、このモダンアートは海底探検などで有名なオインクゲームズによってリメイクされたものです。遊びやすくする為の工夫に溢れ、いかにも日本人らしい親切設計のリメイク作品です。小さなイーゼルが付属されており、ゲームの雰囲気を盛り上げてくれます。この内容をこのサイズに収めたのは驚異的だと思います!多くのメーカーがリメイクしているモダンアートですが、個人的にはこのデザインが一番好きです。

 

 

5人の画家の絵を取引します。それぞれ個性のある画風となっています。
画家の名前に上にある数字はその画家の絵の合計枚数です。
また、名前の下のドットは画家の優先順位を示しています。

 

 

お金です。
お金はそれぞれゼロを3つ付けた数字なので、一番右は1000ユーロ、一番左は100000ユーロです。
オインク版以外は硬貨のデザインですが、オインク版は紙幣です。
札束にした理由は、絵画が高額で取引される雰囲気を味わって欲しいからだそうです。

 

 

衝立です。所持金を隠す為に使います。
表面は各プレイヤーが担当する都市に実在する美術館がデザインされています。

 

 

裏面は入札方式の説明や、配布されるカード枚数、スタート時の所持金等が書かれています。
ドイツ語で読めません(泣)

 

 

ゲームボード。絵画の価値を示すボードです。
ラウンド毎に絵画の価値が付きます。1番売れた絵画は3万ユーロ、2番は2万ユーロ、3番は1万ユーロです。
1番上の段が1ラウンド目の価値を示しており、全部で4ラウンドです。

 

 

価格表示用のチップです。4ラウンド分あり、ゲームボードで使用します。

 

 

神コンポーネント。
これが有ると無いでは気分的に大違いです!(個人の感想です)
雰囲気作りの他、誰がオークショニア(手番プレイヤー)なのかを分かり易くしてくれます。

 

 

ゲームの準備です。
担当する都市の衝立を受け取り、裏に書いてあるお金(計10万ユーロ)を受け取ります。

 

 

右下の表はカードの配布枚数について書いてあります。人数によって配布枚数が変わります。
例えば4人プレイの場合、スタート時の配布枚数は9枚で2ラウンドスタート時に追加で4枚。3ラウンドスタート時も4枚で、最終4ラウンド目は配布されないので注意が必要です。
ドイツ語ですが、入札方法の詳細が書かれています。

手番でする事は1つです。手持ちの絵画の中からカードを競りに出します。
競りの方法はカードに記載されているマークによって決まります。競りの方法は5種類あります。

尚、全ての競りにおいてオークショニア自身も入札に参加出来ます。通常、お金はオークショニアに支払われますが、オークショニア自身が落札した場合は銀行(ストック)に支払います。

 

 

5種類の入札方法を説明します。
①一周入札
オークショニアの左隣の人から値付けをします。次の人は入札額を更新するか、パスをするか選択します。最後はオークショニアも同様に入札かパスかを選択します。

 

 

②指値入札(定価入札)
オークショニアが値付けをします。その値段で購入するかどうかをオークショニアの左隣の人から聞いていきます。各プレイヤーは購入するかパスするかを選択します。購入者が現れた時点で落札となります。もし全員がパスをした場合、オークショニアはその価格で購入しなければならないので、指値入札では所持金以上の価格設定をする事は出来ません。

 

 

③一斉入札
入札額を手に握って前に出し、一斉にオープンする入札方法です。一番高値を付けた人が落札します。何も握らないという選択も可能です。もし最高入札額が複数重なった時は、オークショニアから時計回りで一番近い人に優先権があります。

 

 

④自由入札
順番に関係無く自由に入札額を提示し合います。オークショニアにより落札が宣言されるまで自由に何度でも入札額を更新する事が出来ます。オークショニアは、誰も高値更新をしなくなったら落札を宣言して下さい。

 

 

⑤2枚同時競売(ダブルオークション)
基本的にこのマークのカードと他の入札方法のカードを2枚セットで競売にかけます。つまり2枚分の値段ということです。その2枚は同じ画家のものでなくてはなりません。入札方法は2枚目のマークによって決まります。
このマークのカードだけを競売にかけることも出来ます。その場合は、オークショニアから順番に時計回りで2枚目のカードを出すかどうかを聞いていきます。聞かれた人は出すかパスかを選択します。パスをしたら次の人へ聞きます。出すを選択したプレイヤーは新たなオークショニアになります。元オークショニアから1枚目のカードを受け取り2枚同時競売を行います。落札により得たお金は2枚目のカードを出したプレイヤーが全額受け取ります。一見無駄と思える1枚出しですが、状況により効果的です。戦略的な部分なので、実際にゲームをしながら使いどころを考えてみて下さい。
尚、誰も2枚目のカードを出さなかった場合、オークショニアは1枚目のカードを無償で得る事が出来ます。

 

 

ゲーム開始。
1ラウンドスタート時は9枚ずつ配ります。

 

 

正面のプレイヤーがスタートプレイヤーになりました。

 

 

TOKYOのプレイヤーはIVORY絵画を出品しました。

オークション形式は一周入札のマークです。

 

 

オークショニアから見て左隣のプレイヤーが15000ユーロの値をつけ、次のプレイヤーが18000を提示しました。そしてLONDONのプレイヤーが20000ユーロの値を付けました。最後にオークショニアがパスをしたので落札者はLONDONのプレイヤーで確定です。絵画代20000ユーロをオークショニアに支払います。購入した絵画は自分の前に置きます。

 

 

オークショニアが次のプレイヤーに移りました。

 

 

BERLINのプレイヤーはKAMINSKIの絵を出品しました。
オークション形式は指値入札です。
18000ユーロで出品されました。

 

 

次のプレイヤーであるNEWYORKのプレイヤーが即購入しました。
売れてしまったのでこのターンは終了です。
オークショニアであるBERLINのプレイヤーへ18000ユーロを支払います。

 

 

次のオークショニアはNEWYORKです。
先程KAMINSKIの絵を買ったので、価値の上昇を狙ってKAMINSKIの絵を2枚同時競売しました。
オークション形式は2枚目のカードに書いてある一斉入札です。

 

 

KAMINSKIの絵はこれで3枚になるのでそこそこの値が付きそうです。

 

 

手に握って、いっせーのせ!

最高値はオークショニアであるNEWYORK。自分で買いました。
LONDONは何も握らなかった事でパスを選択しました。
NEWYORK以外は出したお金を手元に戻し、NEWYORKは絵画代を銀行に支払います。

ここでNEWYORKがこの値段で入札した根拠について書きます。
一人のデザイナーの絵が5枚出されたらラウンド終了で、その時点で最も多く売れたデザイナーの絵は1枚30000ユーロの値が付きます。つまり、このまま順当にKAMINSKIの絵が1位でラウンドが終了した場合、2枚同時入札で出された2枚は合計で60000ユーロになる可能性があります。もしこの後に他のデザイナーの絵が売れまくり、KAMINSKIの絵が2位でラウンド終了した場合、1枚20000ユーロなので2枚で40000ユーロとなり損をする事になります。NEWYORKはこのままKAMINSKIの絵が1位で終わる事を祈っている事でしょう。

 

 

次のオークショニアはLONDONです。

 

 

HICKの絵が出品されました。
オークション形式は自由入札です。

 

 

7000、10000、12000、15000!
みんなでポンポン自由に値付けをしていき、それ以上声が上がらなくなった15000ユーロでTOKYOが落札。

 

 

こんな感じでゲームが進行し、いよいよIVORYの5枚目が出品されました。
5枚目のカードはオークションが行われません。5枚目という事はこのラウンド1位のデザイナーです。
つまり絵画の価格が明確に分かってしまうので除外になります。ラウンドを終わらせる為のカードです。

 

 

1ラウンド目が終了しました。売れた絵画を見てデザイナーの順位付けを行います。
1位ーIVORY   ←1枚30000ユーロ
2位ーKAMINKI ←1枚20000ユーロ
3位ーHICK   ←1枚10000ユーロ
4位以降の絵画は売却できません。

購入した絵画を上記の価格で全て売却します。お金は銀行から受け取ります。
売却したカードは伏せて捨て札にします。価値の付かなかったカードも捨て札になります。
各デザイナーの枚数はカードに書いてあるので、カウンティングすると強みになります。私はカウンティングが苦手です。

 

 

2ラウンド目の開始時に追加で4枚配布します。

 

 

2ラウンド目は1ラウンドで最後のカードを出したプレイヤーの左隣のプレイヤーから始まります。

 

 

2ラウンド目が終わってこんな感じになりました。
絵画の価値が付くのはそのラウンドで価値の付いたデザイナーの絵画だけです。
価値の付いたデザイナーの絵画は今までのラウンドで付いた価値と合算になります。
HICK 0ユーロ
IVORY 50000ユーロ
OKAMOTO 0ユーロ
MONDRIAN 30000ユーロ
KAMINSKI 30000ユーロ
※1枚の価格

 

 

3ラウンド目終了。
HICK 40000ユーロ
IVORY 60000ユーロ
OKAMOTO 20000ユーロ
MONDRIAN 0ユーロ
KAMINSKI 0ユーロ
※間が空いていてもそのラウンドで価値が付けば全て合算で価値が付きます。

 

 

最終ラウンド終了。
HICK 0ユーロ
IVORY 0ユーロ
OKAMOTO 40000ユーロ
MONDRIAN 40000ユーロ
KAMINSKI 60000ユーロ

全てのラウンドが終了したら最終的にお金を一番持っている人が勝ちです。
手札に残ったカードについてはなにもありません。

 

 

こんなオークションハンマーがあれば、自由入札の時などでちょい盛り上がりです。
韓国で発売された豪華版のモダンアートは、付属コンポーネントでオークションハンマーが付いています。
これは裁判官のコスプレグッズです。ネット通販で買いました。

 

 

こちらはメイフィア版のモダンアート。
箱のデザイン結構好きです。

 

 

【感想】
非常に有名なゲームで、世界最高峰の競りゲームと称する人も多いゲームです。
その噂に違わぬ面白さでとても好きなゲームです。
競りゲーでよく言われる相場観ですが、このゲームは比較的値付けしやすいと思います。
このラウンドで1位になったらいくらで、とか容易に計算できます。思惑通りにいくかどうかは別として。
競りの種類も5種類あってなんだかわくわくします。
今回はオインク版のモダンアートを紹介しましたが、他のバージョンもやっていることは一緒です。
是非遊んでみてください。特に競りゲー未経験者にこそ遊んでほしいです。
クニツィア3大競りゲーの一つ、モダンアートの紹介でした。
残りの2つ、ラーとメディチもいつかレビューしたいと思います。

 

 

ごちそうさまでした。(๑´ڡ`๑)

2018年10月17日